水産高生ら、ハワイの現地団体に謝意 えひめ丸事故16年
【ホノルル8日愛媛新聞=向井秀則】宇和島水産高校の実習船えひめ丸と米原子力潜水艦グリーンビルの衝突事故で、慰霊式に参列するためハワイ入りしている中村時広知事や在校生代表4人ら県関係の一行は8日(日本時間9日)、ハワイのえひめ丸慰霊碑の清掃などで協力するハワイ日米協会(三輪久雄理事長)や、ハワイ愛媛県人会(リチャード松会長)などを訪問し、清掃活動などへの感謝を伝えた。
事故発生時に救出された生徒や乗組員らの支援に奔走した日米協会では、三輪理事長やブレア王堂会長と懇談。中村知事は、碑の維持管理のほかインターンシップ(就業体験)生の交換や少年野球大会を通じた交流など「充実した関係構築に大きく寄与していただいている」と感謝し、三輪理事長は「悲しいきっかけだったが、今では素晴らしい交流が続いている。今後の二つの姉妹提携関係を推進する手伝いができれば」と応じた。
在ホノルル日本総領事館、県と宇和島市がそれぞれ姉妹提携を結ぶハワイ州とホノルル市の各庁舎も訪れ、ホノルル市には石橋寛久・宇和島市長ら同市の関係者も同席した。